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「学習活動と特別活動の徹底した両立を目指して」
愛知県立旭丘高等学校PTA会長 水野 聡

1.はじめに
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旭丘高校は明治3年に開設された名古屋藩の洋学校を萌芽とし、坪内逍遥、二葉亭四迷が学んだ愛知英語学校を経て、明治10年の愛知県中学校設立を創立としています。明治32年に愛知県第一中学校(愛知一中)と改称され、昭和23年には、愛知一中と名古屋市立第三高等女学校が統合され、現在の愛知県立旭丘高等学校が発足しました。昭和25年には県立では唯一の美術科が設置されました。平成19年には、愛知一中・市三高女・旭丘高校の創立130周年記念式典が予定されております。卒業生には、ソニー創業者の盛田昭夫氏やトヨタ自動車の基盤を築いた豊田英二氏らがいます。平成14年4月には耐震のため、旧校舎の外観を保持しつつ、時代に対応した内容を持つ新校舎が完成し、落ち着いて学ぶ環境が整備されました。 |

2.学校の概況
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旭丘高校の校訓は「正義を重んぜよ」「運動を愛せよ」「徹底を期せよ」です。自由闊達な校風で、エネルギーに満ちあふれ、子供達が生き生きと活動していることが特徴です。
普通科は1・2年各8クラス、3年9クラス、美術科は各学年1クラス、総計28クラスで、生徒数は1127名です。普通科の男女比は、やや男子が多く、美術科は女子が多くなっています。ほぼ全員が大学へ進学します。(主な進学先は、普通科は東大、京大、名大、早稲田大、慶応大や国公立大医学科など、美術科は東京芸大、愛知県立芸大、教育大美術系など)
部活動が盛んなことも特徴の一つです。本年度は、運動部でワンダーフォーゲル部が新たに加わり19部、文化部で合唱部が加わり16部となっています。昨年度は、ボート部・ダンス部・水泳部・弦楽部が全国大会出場、ハンドボール部・水泳部の選手が国体参加し、弓道部は東海大会へ出場するなど、県大会を超える活躍が多くあります。 |

3.本校のPTA活動
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(1) PTA組織
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PTAとしては、「子どもが学習に特別活動に生き生きと活動できるように支えよう」「子ども達の知的好奇心を満足させるとともに、部活動やホームルーム・生徒会活動を通じて、知徳体のバランスのとれた人間に成長できるように支えよう、そして親自身も成長しよう」を合言葉に活動しています。学習活動と特別活動の両立は旭丘高校の教育目標です。授業重視の雰囲気の中で、先生方と生徒の信頼関係を大切にし、PTAも共に教養を深め、愛知一中以来の伝統である自主・自律の気風を守り育て、会員間相互の親睦を深めようということがPTA活動の主眼となります。
組織としては、比較的シンプルな構成で以下の通りです。
| @ 委 員 |
各HRの保護者の互選(投票)により2名選出、計56名に教師若干名(各部長・美術科長・学年主任)を加えて、これをPTA委員とする。 |
| A 常任委員 |
上記委員より互選された普通科各学年4名ずつ、美術科各学年1名ずつ計15名を常任委員とする。 |
| B 役 員 |
会長1名、副会長3名(P2・T1)、書記3名(P1・T2)、会計3名(P1・T2)、監査3名(P2・T1)、顧問2名(前会長・学校長) |
役員と常任委員で、年5回の常任委員会を行います。委員総会は5月、2月の年2回です。総会は年1回です。参加者は例年約500名あります。PTA総会、委員総会、常任委員会で年8回の会合であり、他には委員会などはありません。 |
(2) PTA主催事業
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@ PTA学舎視察旅行
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PTAの主催する事業には、PTA学舎視察旅行があります。学舎とは、昭和42年、岐阜県高山市、新平湯(奥飛騨温泉郷)に同窓会とPTAの寄付で作られた林間学舎で、1年生の宿泊行事(オリエンテーション合宿と修学旅行を兼ねたもの)や部活動の夏合宿などで利用する施設です。子供達が1年生で利用した林間学舎に泊まり、同じような旅程を組んだものが、PTA学舎視察旅行です。参加は70名ほどで、バス2台で行きます。夜には、校長先生を囲んでの教育談義が始まります。丸く輪になって真剣に楽しく本音で話し合います。ときとして深夜にまで及びますが、学校、特に校長先生との距離がこんなに近くに感じられる機会はありません。 |
A PTA教育講演会
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今年度で28回になりました。毎回、400名ほどの参加者があります。講師を探すことから、当日の受付、講演会の録音のテープ越しまで、PTAの委員や役員が行います。
平成17年度は中日新聞社常務取締役編集担当の小出宣昭氏に「記者の目から観た日本の教育」という演題で講演をいただきました。この講演会で、PTAとして、本当の意味の進路指導とは何かを学んでいます。また、進路指導部長からも進路情報についての講話があります。 |
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(3) PTAが支援する課外教育活動
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PTAが支援する課外教育活動として、昭和53年から毎年実施している教養講座と平成15年から実施している特別講座があります。教養講座は、生徒図書委員会が主催し、特別講座は、該当教科の先生が主催します。PTAは財政面でバックアップします。最先端の科学技術の成果などを本校OBの大学教授等に直接指導を受けることができ、生徒の知的好奇心を満足させるとともに、将来の進路選択にも大いに役立っています。
〈昨年度の教養講座〉
「航空機誕生から100年、航空技術の最前線」
東京大学大学院教授 鈴木 真二氏
「音楽の意味」 - 自作をめぐって -
作曲家 新美 徳英氏
〈昨年度の特別講座の例〉
「旭美とやきもの - 黄瀬戸の世界 - 」
愛知県立美術大学教授 加藤 伸也氏
「赤外線天文学の最前線」
宇宙航空研究開発機構教授 村上 浩 氏
「複素幾何学の世界」
名古屋大学大学院教授 大澤 健夫氏 |
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4.本校を支援する組織とPTAの関わり
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(1) 鯱光会(同窓会)
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愛知一中、市三高女、旭丘高校の合同同窓会で、約5万人を擁しております。PTA会長が顧問を務めるなどPTAと密接な関係にあります。創立110周年と120周年の折の基金をもとに、優れた部活動・文化活動に対して顕彰いただき、部活動に対して毎年援助金をいただいています。その他、各部活動ごとにOB・OGの支援組織があり、今年はボート部がドイツ製の4人漕ぎ新艇を旭丘漕友会(ボート部OB会)からいただきました。 |
(2) 財団法人愛知旭丘会
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岐阜県高山市にある林間学舎を運営する組織として設立されたものです。PTA会長が財団の理事長を務め、PTA役員が理事を務めます。林間学舎は温泉も引いており、一般にも開放していますが、卒業生の家族もしばしばこの施設を利用しております。 |
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5.おわりに
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本校で学ぶことによって、子ども達は単なる知育に偏ることなく、たくましく生きるための総合的な力を身につけていきます。進路指導とPTAとの関わりにおいても、今後ともこの点を重視していきたいと思います。 |

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