三重県高等学校PTA連合会 三重県高等学校PTA安全互助会






第45号(平成18年 3月 1日発行)


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卒業によせて


三重県高等学校PTA連合会
会長 櫻井勝一

 三年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。また、一年生・二年生の皆さんはそれぞれ進級され、高校生活を大いに謳歌してください。
 二十一世紀に入り、早五年が過ぎました。ここ数年、色々な事件や事故が発生し、そのなかには高校生が被害者であったり、あるいは加害者になったりという事件もあり、また、もっと小さな子どもが被害者や加害者になるという非常にショックを受けることもありました。何か落ち着きのない社会状況であったように思います。なにか社会の中で歪が出てきているように感じるのは私だけでしょうか。複雑な社会になり簡単に理解できることでもないようにおもいますが、地道に解決策を模索していかないといけないのでしょう。特に最近気になる事柄が二つあります。ひとつは何かにつけて「これぐらい大丈夫だろう」という風潮です。一言で言うなら「自己責任」に対して非常に甘くなっているということです。人間関係や社会状況が複雑になるにつれ、じっくりと物事を考えないで対処する、いい加減にことを済ますことへの「慣れ」を感じます。もう少し、考えることを厭わないようにしないといけないと思います。もうひとつは、最近、インターネットを通じて知り合い、集団で自殺を図るという事例です。苦しい事や耐えられないことがあるとすぐに、安易に「生きる」ことを放棄しているよに思います。今一度、立ち止まり周りを見渡してみませんか。必ず別の世界が見えてくるはずです。話を聞いてくれる人がいるはずです。「生きる」ことを簡単に放棄しないでください。粗末にしないでください。私の異母兄弟は帰国途中、幼くして1945年(昭和20年)の4月に太平洋の海中に没しました。さぞ無念だったことでしょう。人はこの世に「生」をうけたからには、精一杯「生きる」ということに執着してください。
 景気は一時の状況から脱皮し、一部の企業では「創業以来の最高益を計上した」と言われる企業も出てくるようになりました。しかし、一般的にはまだまだ実感として体感できないところが多いように思います。高校生の就職率に関しても数字的には上がってきていても、希望職種がら見た場合の充足度は、まだまだのように感じます。しかしながら、就職を選択された高校生の皆さんは、「夢」を持って、その実現に向けて努力してください。勉学の道を選ばれた方は、ますます学ぶ意欲をかきたててください。人は命ある限り、一生「学ぶ気持ち」を持っていなくてはいけないと思います。わずかなことでも少しずつ、少しずつ努力を続けてください。それが、自分の力「生きる力」になっていくと思います。
 皆さんの、これからのご活躍を!大いなる飛躍を!願ってやみません。



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